お見合いパーティ 本当にあった話①
50代までのお見合いパーティ、一番人気は飛び込み参加の60代
お見合いパーティ。数年前までは、ホテルの宴会場での50名〜100名規模は当たり前で、毎回キャンセル待ちが出るほど大盛況でした。
(現在はそんなお見合い(婚活)パーティは滅多にありませんけどね。)
その頃、参加者受付をする際に、今日の一番人気さん当てがマイブームになっていて、そのほとんどが外れることはなかったのですが、あるパーティでは意外な結果になりました。
40代、50代の中に60代男性が飛び入り
それは、都心のホテルでのお見合いパーティ、確か、参加条件は、男性50代まで、女性45才までというお見合いパーティで、申し込み男性の最高齢は59才、女性は42・3才位までの方が多かったと記憶しています。
そのパーティに、申し込み履歴のない62才の男性(Aさん)が飛び入り参加希望でいらっしゃいました。60代の婚活パーティはなかなかないとのことで、「行けばどうにかなるから」と所属の結婚相談所に言われて来た。とのこと。Aさんは、自分より若い方たちのパーティとは知らずに来てしまって申し訳ないと仕切りに恐縮していましたが、空席がありましたので、その男性には最高齢であるということを了承していただいた上でご参加いただきました。
年齢順に一列に並んで座る男性陣の中、Aさんは実年齢よりも少し上に見えるせいもあって、明らかに少し場違い。でも、ご本人は優しそうなお顔で終始にこやかです。
婚活パーティは、まずお一人ずつ自己紹介をします。
自己紹介の内容も、長さも一番最初の方に右ならえをする方が多く、ほぼ、最初の方と同じ内容の心に残らない自己紹介が続きました。(笑)
圧巻の自己紹介
年齢順なので、男性の最後がAさんの番でした。
ニコニコ、ハキハキと大きな声でご自身の名字、奥さんが亡くなってしまって再婚であること、農業を営んでいることを手短に話すと、将来の夢について「もう少し一生懸命に働いて、夫婦で世界一周旅行がしたいと思っています。」と、はにかみながら笑顔でお話をされました。
リクエストとフリータイムは圧勝
ただ世界旅行に行きたいということではなく、「もう少し一生懸命に働いて」この一言で、Aさんの誠実さが伝わったのです。実現するしないに関わらず夢を語る男性に女性は弱い。そして笑顔にも。
結果、Aさんには男性40代・50代のパーティの中で、40代の女性からリクエストカード(1:1で話をしたいというリクエスト)が一番多く出され、フリータイムではAさんの周りに女性が集まり、皆でワイワイと会話が続いていました。どなたと会話をするときも変わらずニコニコと楽しそうです。
自分を知っている大人
最後の、カップル誕生となる重要なカード(マッチングカード)にもAさんは数名の女性からお名前を書いていただきながら、ご自分はどなたのお名前も記入しませんでした。
スタッフが、女性がマッチングカードを出されているので、Aさんもどなたかとマッチングしませんか?とお声をかけると、こう言われたそうです。
「自分より女性の年齢が若すぎて申し訳ないので今回は見送ります。」と!!!
大人の男性!!!と思わず拍手をしそうになりました。
女性がもう一度お話がしたいと言っているのに、人生経験から先を見越して、約20才近い年の差は現実味がないとわかっているのです。
自分を知ることが重要
結婚相談所に入会すると、自分の希望だけが先走って、相手にも希望があるということを考えない方が多いのです。
40代でも若く見えるし初婚なので、年下男性希望!と普通におっしゃる女性。(年下男性から見たら、どんなに若造りでも実際に若い女性の方が絶対にいいはず。)
60代で子供が欲しいので30代女性がいい!とおっしゃる笑えない男性。など。(30代女性が60代男性を選ぶ理由がない。数千万円以上の年収とかなりの資産でもあれば別かも知れませんが)
まずはご自分を知ってください。知っている人は早くお相手に出会えます。自分がわからない場合は、カウンセラーさんにご相談ください。
Aさんは幸せになれたかな?
きっと素敵な女性と出会えたに違いありません。
世界一周旅行は出来たでしょうか。
今でも時々思い出します。